#2 身代金2億5千万!
白昼、信和銀行丸の内支店の次長山崎が撲殺され、その息子が誘拐された。ミスターは、山崎の身辺を洗うよう、「ビショップ」こと額田司郎(中谷一郎)に命ずる。
犯人は、さらった子供のテープの声で身代金2億円を銀行に要求してきた。ビショップは、山崎の自宅のデスクから、不信な数字の書かれた紙を発見するが何を示すものか分からない。
身代金の受け渡し場所には子供の帽子が置かれていた。チャンスを待機させ、秀才と支店長片山を伴ってミスターは帽子のところへ近づいた。そこに置かれていたハンドトーキーから犯人の指示が飛ぶ。犯人は警察の関与に気づいており、金を派手なスーツケースに詰め替えさせ、非常階段から降りさせる。
ビルを出た支店長を、ウルフとエンジェルが尾行。チャンスは無線の声を声紋検査にかけるべく科捜研に向かう。支店長は映画館の指定席に誘導され、ウルフとエンジェルは近づくことができない。支店長は、映画が終わってすぐに金を隣の男に渡すよう指示され、従う。が、同じようなスーツケースをもった客が3組あり、ウルフ、エンジェル、秀才はそれぞれを追う。
映画館の前で張っていたミスターは、スポーツバッグをもった不審な男に気づき、その車を追尾し、発信機を射出する。3組の客のスーツケースは全て空だった。
ミスターが尾行した男は廃屋で共犯者と落ち合う。しかし2人の声は無線のものとは違い、子供もいない。2人を押さえて子供の居場所を吐かせようとしたとき、車が突っ込んできて、廃屋は炎上、2人の男は殺されてしまう。無線の声からは、何も手がかりが得られなかった。
ミスターの出した方針は、子供は必ず救出し、犯人には徹底的に立ち向かう、というものだった。
ビショップの調査で、山崎のうちで発見された紙に書かれた金額が、支店長片山の遣いこみの証拠であることが判明。片山の身辺を調査した秀才とチャンスは、片山が入れ込んでいたキヨミという女の裏にヤクザの間崎がいることを知る。しかし、間崎の行方は杳として知れなかった。一方死んだ2人の犯人と間崎のつながりが判明する。
ミスターは、この事件の筋書きを書いたのは、山崎の口封じと身代金による遣いこみの埋め合わせを狙った片山であると推理する。間崎は脅していた片山に逆に犯行計画に誘われたのだ。
子供の声で、第2の身代金要求が行なわれた。ミスターは、これを機に、片山に罠をかけることを計画する。殺人課は、片山には、子供が無事に戻るまで、張り込み、発信機の使用を含む全ての捜査活動を停止する、ともちかけ、密かにスーツケースに発信機を取り付けた。
再び身代金を持った片山は、都内の喫茶店に呼び出される。そこへ間崎から電話がかかり、別の店への移動を指示される。追けられていないと信じた片山は、間崎と接触を図る。慎重な間崎は、車で現れ、片山に車と並行して歩くことを指示する。
チャンスが密かに忍び寄り、間崎の車のタイヤをパンクさせた。車が止まったところを、ミスター、秀才、エンジェルが取り囲む。逆上した間崎は片山を射殺し、子供を盾にビルの地下へと逃げ込む。ミスターは、全員にビルの出口を固めさせ、単身間崎を追った。
ビショップの誘導を受けて、間崎を追うミスター。間崎はエレベーターを使い階上へ上る。階段から追うミスター。トイレに潜む間崎。廊下を歩くミスターの足音が響く。間崎の潜んでいるトイレを通り過ぎるミスター。
潜んでいたトイレから出て来た間崎を迎えたのは、靴を脱いで引き返してきたミスターの銃口だった。射殺される間崎。
無事に救出された子供は、迎えに来た母親と共に、ビショップに送られていった・・・。

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